「お肌のケアは腸内から」といわれます。いかにして腸内の善玉菌の比率を増やすかが決め手といえます。腸内細菌のいろいろな働きにより、私たちの健康が維持されています。
ヨーグルトやチーズ、味噌や醤油に豊富に含まれてていて、糖を分解して乳酸を作り出してくれる乳酸菌は、基本的に牛や豚の乳酸菌である為人間の腸内には定着しにくく、食物などを通じて人間の消化管に入っても、胃酸などの消化液によって死滅するか、生き延びても1週間程度で体内から排泄されてしまいます。このために乳製品食品に含まれる乳酸菌の恩恵を得るには定期的に摂取することが大事なのです。
一方、腸内乳酸菌とは人間の腸内に存在する人由来の腸内細菌の仲間で、人間の消化器官に元から存在し、健康な人間の腸の中に多く定着しています。エンテロコッカス、ストレプトコッカス、ビフィドバクテリウム、ラクトバチルスの4属がそれにあたり、これらを総称して善玉菌と呼ばれています。
腸内細菌は食べた物をエネルギ=Aあるいは第三の臓器と称され健康の舵取りをします。消化吸収の場であru消化官は「人体最大の免疫装置」であり、そこに生息する100兆個といわれる腸内細菌が外来菌の侵入・増殖を阻止し、更に免疫系を刺激し、賦活しているのです。
腸内細菌が弱くなる原因は、加齢、疲労、ストレス、病気、薬剤の投与などが大きな原因としてあげられます。また、現代の便利な食材は、食品添加物、酸化防止剤、防腐剤、といったものが含まれ、体にとっていいものとはいえません。人間の糞便の約3分の1から半分は腸内細菌の死骸です。腸が元気で、善玉菌が多い人は柔らかくて黄色くてバナナ状、匂いのあまりない水に浮く便です。逆にストレスや食生活の乱れ、病気、運動不足などによって悪玉菌が優勢な方は便秘気味で固く、ぽろぽろとした色黒の便、または下痢などの症状になります。質のよい腸内細菌には腸内PH値を調整し、 蠕動運動を活性化させます。よく、便秘には食物繊維が多く含まれる食品をたべると良いといわれます。食物繊維は、胃や十二指腸で消化吸収されずに小腸まで届けられ、 腸内細
菌の栄養源となることによって有用菌が増殖して、蠕動運動が活性化するのです。
腸内細菌の、たんぱく質や糖質を分解したり、人間には消化できない繊維質を分解して、消化・吸収機能を高めます。そして、たんぱく質の代謝を高めて利用率を高めます。腸のぜん動運動を活性化します。代謝系を活性化します。抗ガン作用があります。免疫力を正常にします。胃酸や胆汁などで死滅しなかった外来菌も腸粘膜を覆っている腸内細菌が定着させないので、感染防御になります。( 体が弱っていると食中毒になりやすいのも、腸内細菌のバランスが崩れているためです。)腸内細菌は臓器の酵素バランスを助けます。脳の神経伝達物質を活性化します。腸内細菌が作り出すビタミンはビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12)、ビタミンH(ビオチン)、葉酸、ニコチン酸などがあり、これは食物などから体内に摂取したものをビタミンヘと生成、合成してくれます。腸内細菌はまた、ホルモンを産生し、脂質の代謝を活性化します。コレステロ&ェな脂質燃焼の手助けをしてくれます。
腸内細菌を育てよう